家庭にあるものでエコ!ペットボトルで作る簡単ジョウロとじょうご
はじめに
日々の生活で、私たちは多くのペットボトルを消費しています。飲み終わった後のペットボトルは、適切に分別すればリサイクルされますが、そのまま捨てるのではなく、少しの工夫で便利なアイテムに生まれ変わらせることができます。今回は、家庭にあるペットボトルを活用して、小さな植物への水やりや、液体の詰め替えに便利な「簡易ジョウロ」と「じょうご」を簡単に手作りする方法をご紹介します。特別な道具や材料は一切不要で、ゼロウェイストと家計の節約にもつながる、どなたでもすぐに実践できるアイデアです。
必要な材料・道具
- 空のペットボトル(500mlや1L、2Lなど、用途に合わせてサイズを選んでください)
- カッターナイフまたはハサミ
- キリ、釘、または画鋲(ジョウロを作る場合)
- 油性ペン(任意)
材料はこれだけです。全てご家庭に既にあるもの、または近所の100円ショップなどでも安価に入手できるものばかりです。
作り方(チュートリアル)
共通の下準備
- まず、使用するペットボトルを水でよく洗い、中をきれいにします。
- ラベルやキャップについているリングなども剥がしておくと、より清潔で扱いやすくなります。
- しっかりと乾燥させます。
簡易ジョウロの作り方
下準備が終わったペットボトルを使って、簡易ジョウロを作ります。
- キャップに穴を開ける: ペットボトルのキャップを用意します。キリ、釘、または画鋲など、先の尖ったものを使って、キャップの平らな面に数カ所穴を開けます。穴の数や大きさで、水の出方を調整できます。細かくたくさんの穴を開ければシャワーのように、大きく数カ所だけならまとまって水が出ます。火を使って金属の先を熱すると穴を開けやすくなりますが、火傷に十分注意し、換気をしっかり行ってください。
- 持ち手を作る(任意): ペットボトルの側面に、持ちやすいようにカッターナイフで切り込みを入れます。ペットボトルを横に倒し、キャップとは反対側の側面の中央あたりに、縦に約10cm、横に約5cm程度の長方形の切り込みを入れるイメージです。切り込みを入れた部分を少し内側に押し込むと、簡単な持ち手になります。手を切らないように慎重に作業してください。
- 完成: キャップをペットボトルに取り付ければ、簡易ジョウロの完成です。ペットボトルに水を入れて、キャップ側を下にして傾ければ、水が出ます。
簡易じょうごの作り方
次に、簡易じょうごを作ります。
- 底を切り落とす: 下準備が終わったペットボトルを用意します。油性ペンで、ペットボトルの底から約10cm〜15cm程度の位置に線を引きます(容器の口の大きさに合わせて調整してください)。この線に沿って、カッターナイフまたはハサミを使って、ペットボトルの底の方を切り落とします。円周に沿って、まっすぐに切るように意識します。最初はカッターナイフで切り込みを入れ、そこにハサミを差し込むと切りやすい場合があります。
- 切り口を整える: 切り落とした部分の切り口が尖っていると危険です。ハサミを使って、切り口を滑らかに整えます。少し内側に折り込むように切ったり、細かく切り込みを入れたりすることで、怪我のリスクを減らせます。
- 完成: ペットボトルのキャップ側を下にすれば、簡易じょうごとして使えます。切り落とした方の広い口から液体を入れ、キャップの口から注ぎ込みたい容器に移します。
かかる時間と難易度
- かかる時間:各5分〜10分程度
- 難易度:簡単(初心者向け)
どちらも、材料の下準備を除けば、作業時間はわずかです。特別な技術は必要なく、ハサミやカッターの使い方に注意すれば、どなたでも簡単に作ることができます。
期待できる効果・メリット
- ゴミの削減: 捨ててしまうはずのペットボトルを再利用することで、ゴミの量を減らし、ゼロウェイストに貢献できます。
- 家計の節約: 市販のジョウロやじょうごを購入する必要がなくなるため、その分の費用を節約できます。安価なものでも数百円はするため、繰り返し作ることで大きな節約につながる可能性があります。
- 手軽さと便利さ: 小さな観葉植物への水やりや、細口の容器への液体の詰め替えなど、必要な時にすぐに作って使えます。ペットボトルのサイズを変えれば、用途に合わせた大きさのアイテムを簡単に用意できます。
- 子供との工作にも: 安全に配慮すれば、子供と一緒にエコな工作として楽しむことも可能です(刃物を使う部分は必ず大人が行ってください)。
まとめ
家庭で手軽に手に入るペットボトルは、工夫次第で様々なものに生まれ変わらせることができます。今回ご紹介した簡易ジョウロやじょうごは、その中でも特に簡単に作れて、日々の暮らしの中で役立つ実用的なアイテムです。
ハサミやカッターナイフを使用する際は、常に指を切らないよう十分注意し、安定した場所で作業を行ってください。特に小さなお子様がいるご家庭では、作業中はもちろん、完成したアイテムの切り口にも注意が必要です。
ペットボトルの再利用は、ゴミを減らすだけでなく、資源を大切にする意識を高めるきっかけにもなります。ぜひ、身近なものを使った簡単DIYで、エコで賢い生活を楽しんでみてください。