古い布が変身!簡単手作りエコボウルカバーでラップを減らそう
家庭で料理をする際、ボウルや容器にフタをしたい時に、つい使い捨ての食品用ラップフィルムを使ってしまうことはありませんか。毎日少しずつでも、ラップの使用量は積み重なるとかなりの量になり、ゴミとして捨てることになります。
もし、ご家庭に眠っている古い布や着なくなったTシャツなどがあれば、それらを活用して繰り返し使えるエコなボウルカバーを手作りすることができます。特別な材料や難しい技術は必要ありません。簡単な作業で、ラップの代わりに使える便利なアイテムが完成します。
この手作りボウルカバーを使えば、使い捨てラップの使用量を減らし、ゴミを削減することにつながります。また、ラップの購入費用も節約できるため、家計にも優しい工夫と言えるでしょう。今回は、家庭にある布と少量のゴムひもを使って、簡単に作れるボウルカバーの作り方をご紹介します。
必要な材料・道具
- 古い布: 使わなくなったTシャツ、シーツ、ハンカチ、端切れなど、ボウルのサイズに合わせてカットできる大きさの布(綿素材などが扱いやすいです)
- ゴムひも: 4コール程度の細めのゴムひも(100円ショップなどでも入手可能です)
- ハサミ: 布を切るためのもの
- 安全ピン: ゴムひもを通す際に使用します
- ミシンまたは針と糸: 布の端を縫ってゴムを通すトンネルを作るために使います。ミシンがあれば早く仕上がりますが、手縫いでも十分に可能です。縫うのが苦手な場合は、布用両面テープや接着剤で代用することもできます。
作り方(チュートリアル)
手軽にできるエコボウルカバーの作り方です。
ステップ1: 布をカットする
使用したいボウルの直径を測ります。その直径よりも、ひと回り大きいサイズ(直径プラス10cm〜15cm程度)の円形または正方形に布をカットします。多少いびつになっても大丈夫です。ボウルにかけた時にゆとりがある方が使いやすくなります。
ステップ2: 布の端を処理する
カットした布の端を約1cm〜1.5cm幅で裏側に三つ折りにします。この三つ折り部分がゴムを通すトンネルになります。ミシンや針と糸を使って、折り山から2mm〜3mm程度の位置をぐるりと一周縫います。縫い始めと縫い終わりは約2cmほど開けておきます。ここからゴムを通します。縫うのが難しい場合は、布用両面テープや布用接着剤で三つ折り部分を貼り付けても構いません。その場合も、ゴムを通す口を2cmほど開けておいてください。
ステップ3: ゴムひもを通す
ゴムを通す口に安全ピンをつけます。安全ピンをガイドにして、三つ折りにして縫った(または貼った)トンネルの中にゴムひもを通していきます。布がたるまないように少しずつ進めていくとスムーズです。ぐるりと一周通し終わったら、ゴムがトンネルから全て抜けてしまわないように注意してください。
ステップ4: ゴムの長さを調節する
ゴムひもを全て通し終えたら、実際にボウルにかぶせてみます。ボウルの縁に沿うようにゴムの長さを調節してください。きつすぎるとかけにくく、緩すぎると外れやすくなります。ちょうど良い長さになったら、ゴムひもの両端を結び合わせて固定します。しっかりと結び、外れないようにしてください。
ステップ5: 仕上げる
結び目がトンネルの中に入るように押し込みます。ゴムを通すために開けておいた縫い口(または貼り合わせ口)を、必要であれば軽く縫い閉じるか、そのままにしておいても使用上問題ありません。これでエコボウルカバーの完成です。
かかる時間と難易度
- かかる時間: 約15分〜30分(ミシンを使用するか、手縫い/両面テープかによります)
- 難易度: 簡単(直線縫いができる、または両面テープが使えるレベル)
期待できる効果・メリット
- 使い捨てラップの削減: 食材の一時保存や、テーブルに置いておく際のホコリよけとして、使い捨てラップの代わりに繰り返し使えます。これにより、家庭から出るプラスチックゴミを減らすことができます。
- 家計の節約: ラップフィルムの購入頻度が減るため、その分の費用を節約できます。例えば、週に数回ラップを使う方なら、年間数百円〜数千円の節約につながる可能性があります。
- 資源の有効活用: 捨ててしまうはずだった古い布を役立てることができます。
- 洗って衛生的: 汚れたら洗濯して繰り返し使えるため、衛生的です。
- 好みのデザイン: 好きな柄や色の布で作れるため、キッチンや食卓を彩るアクセントにもなります。
まとめ
家庭にある古い布と少しのゴムひもがあれば、使い捨てラップの代替となるエコなボウルカバーを簡単に手作りできます。ゴミを減らし、家計も助かるこのDIYは、ゼロウェイストな生活を無理なく始めるための一歩となるでしょう。
作ったカバーは、冷蔵庫での保存や、調理中のボウルにかけるフタとして便利に使えます。ただし、完全に密閉するものではないため、汁気の多いものやにおいの強いものを保存する際はご注意ください。
様々なサイズのボウルに合わせていくつか作っておくと、より便利に活用できます。ぜひ、ご家庭で眠っている布を活用して、エコで快適なキッチンライフを楽しんでください。