捨てずに活用!乾燥剤(お菓子など)でつくる簡単エコ消臭・除湿剤
お菓子や食品の袋を開けたときに入っている小さな乾燥剤。役目を終えたらすぐに捨ててしまうという方がほとんどではないでしょうか。しかし、実はこの乾燥剤、種類によっては簡単な一手間で消臭剤や除湿剤として再利用することができるのです。
家庭にある身近なものを使って、捨てるはずだった乾燥剤を有効活用できれば、ゴミを減らせるだけでなく、市販の消臭・除湿剤を買う必要がなくなり、家計の節約にも繋がります。今回は、ご家庭によくあるシリカゲルタイプの乾燥剤を使った、簡単エコ消臭・除湿剤の作り方をご紹介いたします。
必要な材料と道具
このDIYで使う材料と道具は、どれもご家庭にあるもの、または安価で手に入るものばかりです。特別なものは一切必要ありません。
- お菓子や食品に入っている乾燥剤:
- 必ずシリカゲルタイプのものを選んでください。透明または青やピンクの粒が入っているものです。石灰乾燥剤(生石灰)は水に濡れると発熱する危険があるため再利用には不向きです。パッケージに「シリカゲル」「シリカゲル乾燥剤」と記載がありますのでご確認ください。
- お茶パック、使い古しのストッキング、通気性のある小さな袋:
- 乾燥剤を入れるための袋です。目の細かいものを選びましょう。
- キッチンペーパー:
- 乾燥剤を電子レンジで乾燥させる場合に必要です。
- 電子レンジ(乾燥させる場合):
- 乾燥剤を素早く再生させたい場合に利用します。必須ではありません。
作り方(チュートリアル)
使い終わった乾燥剤が、あっという間に便利な消臭・除湿剤に生まれ変わります。非常に簡単な手順ですので、ぜひ試してみてください。
- 乾燥剤の種類を確認する:
- お手元にある乾燥剤のパッケージを確認し、「シリカゲル」と記載されているか確認します。シリカゲルは、透明な粒状で、青やピンク色の粒が混ざっているタイプもあります。青い粒がピンク色に変色していたら湿気を吸っているサインです。石灰乾燥剤は避けてください。
- 乾燥剤をきれいにする(必要に応じて):
- 乾燥剤が食品の粉などで汚れている場合は、乾いた布などで優しく拭き取ります。水洗いはしないでください。
- 乾燥剤を再生させる(効果が落ちている場合):
- 湿気を吸って効果が落ちていると思われる場合は、乾燥させて再生させます。
- 日陰干し: 風通しの良い場所で数日~1週間ほど日陰干しします。時間はかかりますが、最も手軽な方法です。
- 電子レンジ: キッチンペーパーの上に乾燥剤を広げます。電子レンジに入れ、500Wで1分程度加熱します。湿気を吸って変色していた青い粒が青色に戻れば再生完了です。加熱しすぎると袋が溶けたり発火したりする危険がありますので、必ず短時間で様子を見ながら行ってください。加熱後は非常に熱くなっていますので、火傷に注意し、完全に冷めてから取り扱ってください。
- 湿気を吸って効果が落ちていると思われる場合は、乾燥させて再生させます。
- 袋に入れる:
- 再生させた乾燥剤を、お茶パックや使い古しのストッキング、通気性のある小さな袋などに入れます。乾燥剤がこぼれないように、袋の口をしっかりと縛ります。
- 使用場所に置く:
- 完成したエコ消臭・除湿剤を、湿気や臭いが気になる場所に置けば完了です。
かかる時間と難易度
- 作業時間: 乾燥剤を袋に入れる作業自体は、5分程度で完了します。
- 乾燥時間: 日陰干しなら数日〜1週間、電子レンジなら数分です。
- 難易度: 初級(非常に簡単)です。誰でも手軽に挑戦できます。
期待できる効果とメリット
- ゴミの削減: 普段ならすぐに捨ててしまう乾燥剤を再利用することで、家庭から出るゴミを減らすことができます。
- 家計の節約: 市販の消臭剤や除湿剤を購入する必要がなくなるため、その分の費用を節約できます。継続して使えば、かなりの節約に繋がるでしょう。
- 具体的な効果:
- 消臭効果: 下駄箱やタンスの中、食品庫など、こもりやすい臭いを吸収してくれます。
- 除湿効果: 引き出しや衣装ケース、カメラの保管庫など、湿気が気になる場所の除湿に役立ちます。
- 繰り返し使える: 効果が落ちた乾燥剤は、再度乾燥させることで繰り返し使用できます。経済的で環境にも優しいサステナブルなアイテムです。
まとめ
お菓子などに入っている乾燥剤は、シリカゲルタイプであれば、簡単な一手間で立派なエコ消臭・除湿剤として再利用できます。日陰干しや電子レンジで乾燥させるだけで再生し、繰り返し使えるため、ゴミ削減と節約に大きく貢献します。
下駄箱や引き出しなど、湿気や臭いが気になる場所に置いて、ぜひその効果を実感してみてください。ただし、小さな子供やペットがいるご家庭では、誤って口にしないよう置き場所に十分注意してください。また、電子レンジで乾燥させる際は、火傷や発火に十分注意し、加熱しすぎないようにしましょう。
身近なものを少し工夫して使うことから、無理なくゼロウェイストな生活を始めてみませんか。小さな一歩が、環境にも家計にも優しい暮らしに繋がっていきます。